南風の便り

台風が来ると!【久米島の台風あるある】

5月20日にカロリン諸島で発生した台風2号が久米島へ接近しています。
5月に台風?と思い調べてみると5月の接近は2015年以来だそうです。とはいっても、一昨年は4月に台風2号が接近していました。

 1月  2月  3月  4月  5月  6月  7月  8月  9月 10月 11月 12月 年間
2022             2 2 4       6
2021       1   1 1 3 1       7
2020               4 2 1     6
2019             1 1 3 2 1   7
2018           2 3 4 2 1 1   13
2017             3 1 1 2     7
2016             1 1 4 1     7
2015         1   2 2 1       6
2014           2 3 2 2 2     10
2013           1 1 2 1 4     9
2012           3 2 4 2 1     11
2011         2 1 1 1 2       7

    気象庁ホームページ:沖縄地方への台風の接近数

 

では、久米島(沖縄)の台風あるあるをご紹介します。

台風あるある

その1 台風買い出しに出かける

台風が接近するとたとえ暴風域に入らなくても、波が高くなるので船便が止まります。島の物資のほとんどは久米商船のフェリーが運びます。船便が止まるとスーパーや商店から、野菜や果物、乳製品などの食品、トイレットペーパーなどの生活必需品も品薄になります。船便が3日止まると、スーパーやコンビニの棚がガラガラになり、5日止まるとスッカラカンになってしまいます。

なので「台風が来る」と聞くと台風買い出しに出かけます。3日分くらいの食材と卵や牛乳、断水になることも考えて飲み水などの確保が必要です。

その2 家の台風対策

庭やベランダの片づけ

家の庭やベランダにあるものを飛ばないように片付けます。

ベランダなど、家の外にある洗濯機には水を満タンにします。そうしないとベランダで右へ左へ動いてしまいます。

ガラスの飛散防止対策

雨戸がない場合は、ガラスに養生テープを貼ります。ガラスが割れて散らばるのを防ぐためです。強風がもろにあたる家では、ベニヤ板で補強する場合もあります。
調べてみると、養生テープを張る場合に、段ボールを貼ると効果が大だそうです。

吹き込み防止対策

アルミサッシの窓のレールに新聞紙や雑巾などを詰めて、雨水の吹き込み防止対策をします。これも大事です。

その3 懐中電灯やろうそくの準備

暴風域に入ると、電線が切れて停電になることが多いです。夜は真っ暗になるので、灯を準備します。

その4 携帯電話の充電

これが食材の次に重要かもしれません。現代では携帯電話が必需品になっていますよね。携帯電話の充電が切れたら困るので、携帯電話とモバイルバッテリーをフル充電します。これを怠ると、大変なことになります。

その5 宴会が始まる

暴風域に入ることがわかると、翌日の仕事が休みになるからと誰かの家に集まり宴会が始まります。でもときどき、コースがずれたり、接近が遅れたりして、仕事が休みにならないことも(笑)

その6 バスの運行確認

久米島の場合は、防災無線などで休校などの案内をお知らせします。

沖縄本島の場合は、登校&出勤が公共交通機関である路線バスの運行状況で決まります。路線バスの運行情報はテレビで放映されます。デジタル放送になった今では、d ボタンを押して各地域の情報を見ることができるようになっていますね。

その7 (台風が過ぎ去った後)水使用の制限がかかる

台風が明けると町役場から「水道の使用を控えてください」と案内があります。台風がきて大雨がふったのになぜ?と思ったのですが、台風通過後に一斉に清掃や洗車などで水を使用すると、水圧が弱くなったり、断水が起こる可能性があるそうです。

その8 台風といえばヒラヤーチー

沖縄の県民食「ヒラヤーチー」。台風になるとお昼やおやつに食卓に上がることが増えます。小麦粉を水でといたものに、ニラやネギ、ツナなどを加えて混ぜて焼くだけの簡単メニュー。家にあるものでササッとできるので、台風の時によく作られているんです。

その9 カセットコンロの準備(一部家庭)

最近は、IHクッキングヒーターの家庭も増えていますね。停電になると食事を作ることができなくなるので、カセットコンロに必要なカセットボンベの在庫を確認して準備します。

台風あるある番外編

ここからは番外編

番外編1 台風ベイビー?

台風が多かった年の翌年は、出産率が高まるとか。台風でおウチ時間が増え、停電して真っ暗になると・・・・統計を取ったことがないので本当のトコロは分かりませんが・・・・よく聞く話の一つです。

特別編2 台風なのになぜ傘をさして歩くのか・・・

本州に台風が上陸した際に、ニュースでよく見かける光景に沖縄人は驚きます。台風の強風の中、なぜ傘をさして歩くのか・・・。危険なので、台風時には傘をささずに歩きましょう。その前に、台風なのに外を歩くことにも驚きですが…。

暴風域に入るのに、電車が止まっても会社へ行こうとする、仕事熱心な日本人。
日本の会社(沖縄以外)のTOPのみなさまにお願いです。社員を守るために、台風接近時は会社を休業にしてくださ~い!! 

久米島でも役場や消防、医療機関、そしてFMくめじまのマンデーさんの場合はそうは行きませんが、暴風域に入る前から調整して対策を行っています。ぜひ、参考に!